
障害者が学校に通うこと、仕事に就くことができなかった時代に始まった障害者の「みなと日曜学校」の取り組み、それから40年以上がたちました。
港区障害者(児)とともに育つ会とともに、私たち社会福祉法人みなと福祉会は、「どんな重い障害を持った人でも安心して暮らしていける地域社会」をめざして、障害者運動、施設づくり、サービス提供に取り組んできました。
現在は、イルカ作業所、しおかぜ作業所、うろじの家、わーくす昭和橋、あしたの家の5つの施設、8か所のグループホーム、居宅支援事業所であるネットワークみなと、児童デイ、障害児デイサービスさざなみなどの施設・サービスを運営し、200名を超える知的障害者が、手作りパン、昼食の配食サービス、縫製・印刷・手おりマットなど、各種の授産製品の提供などのとりくみを行っています。そして、みなと福祉会・育つ会のセンターもつくることができました。センターの会議室はみなさまのご利用をお待ちしています。長期にわたる市民の皆さんのご協力に支えられて発展してきたことを感謝いたします。これからも引き続きよろしくお願い申し上げます。
2006年から障害者自立支援法が制定され、2012年から障害者総合支援法と名称が変わりましたが、この法律は、多くの障害者にとって自立支援というよりは自立阻害の状況をつくるものとなっています。
自立支援法の応益負担は、他の医療や介護でも実施され、より困難をかかえた人々が排除されています。今や医療難民・介護難民・障害者難民というような言葉がとびかう状況です。この事態は、社会保障を破壊するものであり、格差をますます拡大し、弱肉強食の社会、戦争への社会につながるものです。
国は自立支援法を制定したことが始まりとして、今後、障害者の声を聞くとして新たな制度づくりの検討を開始しました。しかし、約束した自立支援法の廃止はまだ実行されず、一部見直しで終わっています。
これからもみなさんの力をお借りし、この地域が障害者も含む住民にとって住みよいところになるよう、協力していきたいと思います。